円くトンがる
私はトンがった人に憧れる性がある様だ。
うん…それは憧れ。
私自身に欠落しているモノ。
私の憧れの対象はトンがったモノなのだ。
一方、私は円い。
トンがらない。
トンがらないように生きて来た。
それは性格と言ってしまえばそうなのだが…
トンがろうとすると、円く戻ろうとする引力が発動する。
その引力は臆病な自分である。
私は恐れる。
トンがったモノを恐れる。
円い私が持ち合わせていないモノは高くトンがっていて、手の届かない存在に思えてくる。
すぐにトンがれるかというとそういうものでは無い。
つづく